「住宅業界」=「情弱ビジネス」
本日のタイトルですが、先日のくろーばーさんのブログ記事の中で目に留まった言葉です。
まったくその通りだと思いました。
私はまだ契約すらしてませんが、家づくりの活動を始めて9ヵ月くらいの期間で「情弱ビジネス」と感じることが多々ありました。
今日は私がこれまで感じた情弱ポイントを振り返っていきます。
大手HMの展示場には今まで10社くらいお世話になりましたが、細かい性能について親切に教えてくれた会社はほとんどありませんでした。
唯一、親切だなと感じたのは一条工務店さんくらいです。
中堅HM、地元工務店にも計10社程はお世話になりましたが、親切に情報を開示してくれたなと感じた会社さんは3社くらいです。
なんと! 足を運んだ会社のうち、8割の会社で「情弱ビジネス」を実感しました!
健康食品のCMみたいな感じになってしまいましたが、なかなかの高打率です。
どんなことで「情弱ビジネス」を実感したのかと言いますと、
・大幅な値引きをエサに契約を急がせる
・性能表示がない(できない)
・平面間取りと外観パースしか作ってくれない
・素材の話は全く無く、設備の話ばかり
・他社より優れている点しかアピールしない
・他社をとことんけなす
ざっとあげるとこんなところでしょうか。
少ししか時間かけてないからじゃないの?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、
私はだいたい1社あたり2~3時間はかけてます。
気に入った会社さんだともっと時間かけてます。(営業さんからしたら迷惑な客なのかもしれません、、、)
大手の会社ほど契約を急がせる傾向にありますね。
~ここからは実際の流れに沿って説明~
だいたいの会社だと、初めに簡単に要望をお伝えします。
部屋は何部屋欲しいとか、二階建てがいいとか、北欧風にしたいとか。
で、まずは間取りを作りましょうと言われて、いくつかの要望を元に平面の間取りを作ってく貰います。
作って貰った間取りを見て、ほとんどの人のこの時点での感想は「なかなか良いんじゃない?」だと思います。
たまーに、この時点で「は?」という間取りを出してこられる会社さんがありますが、そんな論外な会社はほとんどありません。
なぜなら、ここまではちょっとセンスがある人なら素人でも作れるからです。
間取り段階での情弱ポイントは、剛心・偏心・耐力壁・換気・冷暖房・気密断熱などなどの重要な情報が全くと言っていいほど示されないことです。
聞けば教えてくれる場合もありますが、大体の会社では答えが帰ってきません。
間取り提示後は外観パースです。
サイディングなら、色やデザインが豊富にあり、だいたいの要望に答えてくれると思いますので、無難な案を提示してくれることでしょう。
いわゆる、「一軒家と言えばこういうイメージ」でプランが作成されます。
ここでの情弱ポイントは、外壁の種類・窓の配置・軒の長さ・屋根形状・屋根勾配などなどの情報が全くと言っていいほど示されないことです。
サイディングが良いとか悪いとかではなく、その人・土地に合った素材や形状が考慮されているのかという点が問題です。
そしてその次に、住宅設備の話になります。
床暖房が標準で付いてますよーとか、アラウーノが標準で付いてますよーとか、食洗機って欲しいですか?とか、今話題の乾太くんが付けられますよとか。
ここではかなり話が弾んでしまうのではないでしょうか。
特に家事をしている女性にとっては夢が広がる話が満載ですからね。笑
ここでの情弱ポイントは、住設を語る時にはメリットしか語らないという点です。
住設ってそれぞれのメーカーさんが必死で開発しているものなので、どれを選んでもメリットがたくさんあるのが当然ですし、便利な物を導入すれば生活の利便性は当然向上します。
反対に、デメリットというのはコストです。イニシャルコスト・ランニングコストどちらも考慮する必要があります。
そして住設にはもう一つ落とし穴があるように思います。それは、「ずっと使い続ける前提で話をしてしまう」ことです。
つまり、本当に必要なのか?オーバースペックではないか?という問いかけが必要ということですね。
オーバースペックを指摘してくれる営業さんに出会えると思っていたら大間違いだと思います。
そして最後に、次回の予定を決めさせられます。
というか、予定決めないと帰らせて貰えないくらいの勢いです。笑
他の会社さんの話も聞いてから次回検討したいんですけど~とか言おうもんなら、
「どこの会社ですか?」「○○社さんは○○だからやめたほうがいいですよ」とか怒涛のラッシュを受けます。笑
十分に比較検討させる時間や機会を作らせない。
そもそも何を比較すればいいのか教えてくれない。(他社より優れている点は教えてくれる)
このようにして情弱ビジネスは成り立っているのです。笑
まともな住宅メーカーが増えてくれればと願うばかりです。